先日とある駅で「今後横浜市は中学校給食をどうするのか」という質問を街頭活動中に受けました。
ご質問があった際、私がお答えした趣旨を改めて今回ブログとして記しておきます。
先日お伝えしきれなかった内容も含めて書いておきます。
以下の通りです。
まずこれまで会派内の議論においては様々な方式を検討する上での前提条件は「あたたかい給食を実現する」「学校給食法に基づく給食を実現する」ため、自校方式・親子方式・デリバリー方式・センター方式など全ての方式について精緻に議論を行ってきました。
その上で、私個人また団として行政側との折衝経過として、調査当時、自校方式は(中学校に給食室を新設)は敷地やスペースの確保ができず73%の中学校で課題があったことや全員喫食までに約30年の月日と膨大な費用がかかることから、自校方式をすべての学校において直ちに導入できない。
また、親子方式でも、中学校の規模や人数分の給食を衛生的に大量調理し、安全な状態を保ったまま別の小学校へ所定の時間内に配送・管理する体制を整えることは極めて困難(145校中120校(約83%)の小学校で調理余力不足)との結果を総合的に勘案し、学校給食法に基づく全員喫食を最優先し、現在のデリバリー方式を議会で最終的に賛成したと当時の経過を説明しました。
一方で、「食材のあたたかさ」を追求する上で最も注意しなければならないのは「食中毒」への対応です。
ご存知の方も多いとは思いますが、給食の管理基準はUberや出前、テイクアウトとは異なります。
給食は子どもたちの食の安全を確保するため調理完了から実際に生徒が口にするまで、どの方式でも調理完了から喫食まで「2時間以上」を要する場合は温度管理が必要です。
また、2時間を超える場合には、細菌が増殖しやすい温度帯(20℃〜50℃)を避けるため、「19℃以下」か「60℃以上」のどちらかにする必要があります。(温度帯を満たせば4時間以内の喫食が可能。4時間以上経過した給食は喫食できません。)
こうした制約がある中で、子どもの食の安全と少しでもあたたかい給食を実現するために食缶方式(60℃以上)で提供できるメニューを創意工夫し拡大し「あたたかい×おいしい」給食を進めてきました。
また過去のブログでも中学校給食の課題は①副食の温かさと味②異物混入の2つについて言及しています。
【以下抜粋】
①の副食の温かさはデリバリー型を採用していることもあり調理完了から喫食までに時間を要すことから食中毒を防止するため一定の温度まで下げる必要があります。また味については、家庭での味付けと比較し学校給食が「味が薄い」と感じ食べ盛りの子供達にとっては「美味しくない」となってしまっています。安全な食事提供と子供の健康(生活習慣病予防や味覚の正常な発達)を第一に考え、国が定めた厳しい摂取基準(塩分量)に沿って献立が作成されているため適塩(うす味)に調整されています。子供達の健康と食の安全を優先するのか。それとも満足度を上げるのか。現状は調理方法を工夫して味覚を最大限引き出す。食缶で提供する給食のメニューを増やす方法しかありません。(自校・親子方式を採用しても味の問題は解決できません。全国同じ課題です。)
そして②の異物混入への対策は予算と技術力によって今すぐにでも対策を講じていくことができます。
今回ご質問をいただいた方へ正しく伝わることを願いますが、いずれにしても短時間の会話の中でお伝えすることの難しさを実感した出来事でした。
現行の手法が全てではありません。引き続き「あたたかい×おいしい」給食の実現に向け他都市の取り組み状況や更なる改善の可能性など調査研究の取り組みを進めていきます!

